一年間、休みなく出席し続けることが出来るか。これが一年前、最も懸念した点であった。課題の類も多く中々に大変な一年間であったが、幸い緊急な要件が入ることもなく、無事全ての過程を終え、本日卒塾と相成ったことは大変喜ばしいことである。
元々、大学卒業時点では最早一所に通って座学で勉強することなどないと思っていた。その後、私は留学したため、その認識は完全誤りだったが、それでも留学終了時点では流石に「もうないでしょう。」と思った。今はもう、そういう感慨は持たないようにしようと思っている。意識さえあれば今後幾らでもそういう機会は持てるということである。
この一年間は、大変多くのことを学んだが、一般に学校・塾の類に通う目的として重要視されがちなのは「知識」である。各回の講義においては、確かにこの「知識」の点も多くのことを得たように思う。しかしながら、学びにおいてより重要なのは物事の「型」を身につけるところにあると私は弁えている。「型」が身につけば応用は自ずと可能となる。創新塾においては、この「型」の教育が充実している点が良いところであるように思う。
そして塾においては多くの良い仲間に恵まれた。世に言う「呑みニケーション」で親交を深めるばかりではなく、そのメンバーで「百年企業探求会」にて「存続」ということのあり方に関し、新たな問題提起をすることもできた。どの様なメンバー構成となるかは運によるところが大きい。今回私は本当に「ついていた」と思う。世代を超えた良い仲間に巡り合えたこと、それがあるいは成果という面では最も大きいかもしれない。
ともあれ斯様な成果を得ることが出来たのも皆様のご協力の賜物である。深謝申し上げたい。