私が得た成果は、大きく言って2つあります。 1つは、オムロンの作田社長に出会えたこと。第2回目の課題でした。 著名な経営者に出会えた、ということが得た成果ではありません。(生の)現場経験に根ざした思念の重要性や、独自の体系的な理論に直接触れられたことです。 企業には、多くの人(もしくは複数の人)が集うが、反面“個人の尊重”やらが謡われる時代。そこで集団としての求心力を発揮する為に理念の価値(重要性)を感じました。まして、海外と対等に張り合えることが問われるグローバルな時代ですから、なおのこと重要と感じます。 従業員の3分の2が日本人以外である同社のトップの言葉としては、さらに重みがあった。 もう1つには、AIC会議です。特に、「事実をあるがままに見て、本質を探る。」という方法。聞けば当たり前だが、実行するとその価値が高いことを知ります。事実を推測に置き換えて、アクションを検討すると、凡そ間違った結果に達するか、もしくは推測が推測を生み、結果に達しない。作田社長は、時折現場をチェックする。「儲かっているか否かの確からしさ」「目標の確からしさ」「アクションの確からしさ」これらをチェックするとのこと。理念があるからやるわけではない。これらのアクションの積み重ね(存続)が、理念を創っていくと思います。
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