15ヶ月間、毎月丸一日の時間を費やしての塾への参加は、正直大変でした。しかし、その中での大きな成果は、一にも二にも、経営理念の策定にあったと思います。
日々、目先の仕事に忙殺され、3年、5年、10年といった長期的なスパンでの計画というのは、その重要性を頭では理解していても実際には何かの機会がないと、絶対に考えることのできないものであります。。
経営理念の策定、そしてAIC会議での熱い議論を経て、自分の仕事に対する取り組みが大きく変化しました。かつて、社内の販売数値でトップになるという、きわめて自己中心的な目標設定だったものが、経営理念が明確になったあとには、保険を中心としたファイナンシャルプランニングの担当者としての適任性、そのクオリティでトップになる、というターゲットが設定されました。
ターゲットが変われば、必然的に価値観も変わり、日々の業務におけるプライオリティも明かに変化しました。自分が相対している顧客からいかに大きな契約をゲットするかということから、この顧客には何が重要で、どうすれば喜んでもらえるのか、というポイントが最優先事項となりました。そして、かつては新契約の件数の拡大が優先されていたものが、むやみに件数を増やさず、逆に件数をできるだけ少なく抑えて、保全業務が必要となったときの迅速性と的確性を重要視するというように、視点が大きく変化しました。
日々の活動の中で、我々は常に進むべき方向の選択を強いられます。分岐点に立ったとき、どちらを選択するのか、常に迷いが生じます。しかし、経営理念の策定を通し、もっとも基幹的なターゲットが明かになり、楽に、そして、より正しい判断が可能となりました。その結果、営業的な数値も大きく拡大するという成果を得ることができました。創新塾ならびに同期の仲間に厚く感謝いたします。