「会社がつぶれる」という言葉を本気で意識し始めたのは入塾する6か月ほど前でした。
父の急逝後仕方なく何となく、いやいやながら経営をやってきました。決算報告書も読めない、むしろ読めるようになりたいとすら思っていなかった私が入塾を決めたきっかけです。
この1年間にももういよいよダメか、と思ったこともありました。
社員に心配をさせたくなくて経営が立ち行かなくなりそうだということをずっと言えずにいました。
そんな中、心得にある「正直に真実を伝える」正直に伝えてしまえば全員に退職されるかもしれないという不安もありました。
ですが伝えたことによって何とか乗り切ろう、何とか先代の創った会社を存続させようという協力体制になり何とか最大のピンチを乗り切ることができました。
経営理念理行、ビジョンや数字に強くあることの大切さ、わが社が存在する意味など入塾しなければこれらのことを真剣に考えることはきっとありませんでした。
1年前の自分と比べて経営者としての自信が少しだけついたことは間違いないと思います。
これから創新塾で学んだことを実践し、探求し少しでも計画通りに事業が進んで行くよう邁進していきたいと思います。
そして91期の素晴らしい仲間に恵まれたことは私の財産となりました。完全にくじけた時に支え励まし時には叱られ全力で協力してくれました。
また塾長、斉藤社長のおかげで今の私があります。本当に感謝しかありません。
恩返しができる方法があるとすればただひとつ、我がリストランテフィオーレがミシュランで星を獲り予約が取れない店になることだと思っています。
決めたことは必ず実行する。やります。素晴らしい一年をありがとうございました。
リストランテ フィオーレ
http://www.ristorante-fiore.com/