新着記事

革新コース83期生- 株式会社マイルランテック 宇佐美 浩一さん

宇佐美

「気づき」という単純な言葉、しかしこの言葉の持つ意味は大きく、すべての行動の起点にこの気づきがなければ、次の動きは始まる事がない。この意味は深いと思う。
私にとっての創新成果は、おそらく今の自分に気づけた事とまた、この1年間で得たいくつもの気づきそのものと言えるでしょう。
この1年の中で私はいくつもの問題点や自分の状況に気づくことができた。これは大いに自分自身の成長に役立つとともに、新たな視点(ものの見方)を持つ事もできた。

そもそも、この塾への参加は、ひとえに自分の悩みを解決するためであり、次にどう動くべきか気づくヒントを見つけるためでした。そして参加してからは、確かに、自分の至らなさに気づくこともでき、社長は、こうあるべきという理想像を見つけることもできました。
やがて、自分なりに理想的社長像を追い求めはじめ、一見すると努力する突破口を見出したかに見えた。しかし、いつしか自分が思い描く理想という名の虚像に追いつめられるようになり、私の行動は、本来のやるべき仕事を置き去りに、異なる方向へと向かっていったように思う。

確かにこの塾で多くの学びを得る事はできたし、その多くは、知る事で開眼した面も多い事は事実です。ビジョンや理念の重要性はもちろん、会社の数字や、経営計画、リスクを認識してコントロールし、社員に行動指針を示し、目標達成のための行動をとるように促すリーダーシップの重要性など、しかし、それを咀嚼せずに、そのまま受け入れると、その理想を追い求めるがあまり、本来の仕事に能力は発揮されず、無駄な事に苦しみ、会社が生きるべきでない方向に目標ができ、孤独になり、社員の熱意も破壊される事も学びました。それはあたかも、理想のための経営であり顧客や社員の幸せよりも数値目標であり、単に世間で言う理想的企業を作るための努力であるような、果たして自分は、そんな会社が作りたかったのか?そういう事が創業時に求めた事なのか?いったい何のために学んだのか?今、自分はどこにいるのか?いつまでも青い小鳥がいると信じて、幻想を追いかけているだけなのではないか?自分もすごい経営者になりたいと、その姿形だけを模倣しようとこの1年間を費やしただけなのか?

このとき、原点回帰という言葉がリフレインしました。
好きな事を夢中になってやり続ける事で、それがいつしか事業になり、理念になり、それに共感した人が集まり、やがて組織が生まれる。それから組織を運営していくためのマネージメントが必要になる。それでいいではないか?会社を美しい言葉で管理、運用する事を目標とするような、今の自分のやり方は時期尚早なのだ。それが最後に気づいた事、そして、数多くの問題は会社の外に解決はなく、そこに向き合う事が重要なのだ。つまり解決策は社内にしかない事も大きな気づきでした。

創業間もない会社にとって、何より情熱を失わず、自分の能力を疑わず、それを燃焼させ続けることでしか、達成できない事がある。
それは、目標設定や管理手法ではないし、成熟した企業に求められる社員教育や、組織作りのメソッドではない。

日本には、数多くの企業があり、数多くの社長が存在する。それぞれにやりかたがあり、それぞれが位置するステージも異なる。また経営自体も、時代とともに変化する部分もあって、理想的経営そのままを、模倣することが良いとは言えない。不易は決して不変ではく、流行の中から生まれ積み重なり、やがて不易となるものもあり、それは自分の力で作り上げて行くものだと思う。
それはつまり、どこかで学び得るものではないし、また未来永劫にわたって不変なものなどあり得ない。理念とてやがて移り変わることもあり得るのである。そうして長い時間、うつろい、自然な形で会社の基盤としての不易が生まれる頃に、改めてここで学んだ事を自分の中に落とし込むように実践していきたい。

http://www.mileruntech.com/

関連記事

セミナー情報

  1. 本セミナーは新型コロナウイルスの感染拡大に鑑み、開催を中止とさせていただくこととなりました。
  2. 働く女性
    担当講師 株式会社創新ワールド 倉橋 綾子(株)小田急ランドフローラに入社。
  3. より早く!より正しく!成果につながる会社の数字~全員参加・経営視点を生み出す管理会計~...

塾生インタビュー

  1. 青木
    創新塾に参加して本当に良かったと思っております。
  2. 吉本
    入塾の6月から講義を受けた時期は、当社の9期が丁度、始まった月と重なり営業計画がスタートしたばかりの...
  3. 今回、私は2度目の受講になります。なぜ、2回も受講したのか。