看護師として10年、介護施設の施設長として9年を過ごした私は、訪問看護ステーションを設立し、すべての人に訪れるラストステージを支えることを使命としそれを全うするため、創新塾に入塾しました。
医療や介護は「儲ける」という言葉を嫌い、赤字でも「社会貢献」という言葉で濁す風土があります。私自身、医療が適切に提供出来ていれば「いい看護師」として評価され、病院が赤字でもいいことをしているという自己満足に浸っているような看護師でした。
そんな私が、独立し、社員を抱え、死と向き合う患者さんの両方を支えるなんて出来るわけがありません。私は入塾し「真の心の在り方」と「正当な利益を出す」ということを学びました。私が、これから看護師として看護に関わる前に、人として大切であり重要なことです。
経営者になるということは、誰よりも心が強く、誠実でなければならないということ、利益を出すということが事業を存続させるために絶対に必要だということを学び、本当に自分のやりたいことが出来るのか?ということを、自問自答した末、入塾したときには「独立しよう」と思った自分の心が揺らいでいるのが分かりました。看護師の仕事が好き、医療について勉強することが好き、人が好き、そして、そんな天性を思えるような仕事に就き、人の死を看取ることを生涯の仕事として全うしたい思ったときに、思いとどまりました。もし、入塾しないまま、独立をしていたらきっとたくさんの方に迷惑をかける結果になっていたと思います。
塾長は「独立に早いも遅いもない」「社長業に向いている人、向いていない人はいない。人それぞれだ。」とおっしゃいました。私は時間をかけても、自分の力で細く長く存続できる訪問看護ステーションを作ると決意しました。