私は、4年前に創業者の父から事業を継承しました。兄が社長、私が副社長で、二人三脚で金型を作る会社を経営しています。バトンを受取る際に中期経営計画を策定し、新しい経営者の考えを従業員の方にわかって頂けるようにスタートをきりました。
タイミングが良かったのか悪かったのか評価が別れるところですが、リーマンショックが世の中を覆い、弊社は3年連続赤字決算を計上しました。新米経営者にとっても言い訳する理由は有るのですが、何とか現状を打破したい、良くしたいという思いで、創新塾の門を叩きました。
入塾後すぐに、100年企業探求会発表の取材及び準備が有り、塾での課題と重なったため忙しい思いをしましたが、100年を超える企業を経営される方の経営姿勢や本音が聞くことができた事は、「創新目標・理念理行」を考える上で、大変役に立ちました。
業界の集まりも最近は只の飲み会だけではなく、自社の経営方針を発表しそれについて意見するように変わってきたが、同じ境遇にいる人が、どの様な事を考え、どの様な事に悩み、どの様に解決していくかを一年がかりで共有できた事は、これからの自分の財産になると思います。
残念な事は、卒塾テストに参加できなかった同期がいたことです。100%参加、今に撤することができない人は、言い訳をする経営者になってしまいます。また提出物の期日を守らない同期もいました。決められた事が守れない人は、信用されない経営者になってしまいます。それはその人たちに何もできなかった自分の未熟さを思い知らされた一年間でも有りました。